オーラル（口臭等）領域での新規事業、とくにプロダクトに限らないサービス企画に際して、生活者の口臭に関わるお困りごとを起点にサービスコンセプトを立案する必要がありましたが、バイアスのない声を集め活用することが出来ていない点が課題となっていました。

不満買取センターに寄せられた「口臭関連の不満」を解析することで、「自分の口臭に不満を感じること」よりも、「相手に対して、自分自身の口臭に気づいて欲しい」という生活者の欲求が強いことを見出しました。これを踏まえ、口臭ケア行動における新たな価値のコンセプトを策定し、ライオン様によるアプリ開発を支援しました。

お客様視点に立った新規サービスを開発 するにあたっては、お客様のインサイトを深掘りすることが何よりも重要と思います。しかしながら、口臭というのはデリケートな問題であり、インタビューではなかなか生活者が本音を語ってくれないという課題がありました。また、アンケート形式での調査でも、質問者側からのバイアスがかかってしまい本音を聞き出すことが難しいと感じておりました。不満買取センターに挙げられている不満情報は、質問者側からのバイアスがない自発的な不満 。口臭の不満を感じたシーンやどのようにして欲しいのかの要望も詳しく記載されているのが特徴です。インサイトテック様の情報解析のツールやサポート体制も大変充実しており、得られた大量の情報からスピーディーにサービス設計の方向性を定められました。