生活者の声×AIからみるBranded Movieの有効性
株式会社Insight Techは、株式会社ビジュアルボイスと共同で、企業や地方自治体等のブランディングを目的としたショートフィルム「Branded Movie」の有効性を検証しました。
具体的には不満買取センター会員1,500名に実際に「Branded Movie」を視聴してもらった後に寄せられた声をAI(人工知能)で解析。その結果から、新たなコミュニケーション手法としての「Branded Movie」の有効性が明らかになりました。
明らかになった3つの「Branded Movie」の役割
- Branded Movieは、そこで題材とされている商品・サービスに対する購買意欲を誘発する
- Branded Movieは、商品・サービスの購買意欲だけでなく、企業に対する愛着・ロイヤルティを生み出す
- Branded Movieは、モノガタリを通じて人々の心を揺さぶり、商品・サービス訴求型のプロモーションとは異なる“共感”を生み出し、結果としてブランド価値の向上に寄与する
この記事ではプレスリリースで発信した内容を深掘していきます。お付き合いください。
マーケティング手法として注目される “Branded Movie”
「Branded Movie」とは新しいブランディング&マーケティングのアプローチであり、企業や地方自治体が伝えたい「想い」を広告メッセージだけでなく、ストーリーとして紡ぎ、映像作品として仕立てる新しい取り組みです。
デジタルメディアの普及やこれに伴うメディア接触の多様化に伴い、生活者が使用するメディアがWEBメディアに移行し、マス広告だけでのコミュニケーションでは十分にリーチできない時代。企業や地方自治体等が発信するメッセージも画一的で供給者起点のものではなく、SNSでやりとりされるコミュニケーションと同様、「共感」を促すことが重要となっています。
「Branded Movie」は商品・サービスが活かされるシーンを媒介としたモノガタリを通じ、生活者・ユーザーに対して“共感”をもたらし、企業のブランド価値向上を狙うものとして注目されています。
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1,500名がBranded Movieを視聴、その反応は?
今回、Insight Techとビジュアルボイスは共同で、Branded Movieの有効性を生活者の声から明らかにする検証を行いました。このプロジェクトは、生活者起点で映画の価値を高めることを目指し、2021年より両社で協働する “Cinema Voice”プロジェクトの一環で行われたものです。
Insight Techが運営する不満買取センターの会員1,500名に実際の「Branded Movie」を視聴してもらい、その後、「どのように感じたか」の声を集め、そこで得られたデータから、「Branded Movie」が人々の心にどう届き、どんな効果をもたらすのかを検証しました。
なお、視聴対象となったBranded Movieは飲料メーカーによるものであり、企画・制作にあたり、以下の5つの軸がコンセプトとして設定されました。
①プロダクト(シーンに色を添える商品) ②ファミリー(家族との情景や会話) ③シーン(舞台としての生活情景) ④ライフ(登場人物の生き様) ⑤エモーション(共感する気持ち)
この5軸のコンセプトが生活者に届き、”共感”を生んだのか。早速見ていきましょう。
視聴後のユーザー反応から見る有効性 ~7割超が企業に愛着が湧く~
不満買取センター会員1,500名から寄せられた声を解析した結果、「Branded Movie」が生活者の心に届き、新たな愛着や繋がりが生み出されていることが分かりました。
具体的には、7割以上の生活者が視聴後にハッピーになり、題材になった商品を購入してみたいと思い、そして、7割以上がその商品を提供する企業に愛着が湧いたと回答しました。加えて、7割の生活者が「CMよりも商品のことが理解でき関心が湧く」と回答しています。
購買意欲については「Branded Movieをみて、この商品を利用・購入してみたくなったか」への回答(7段階)のうち、利用・購入してみたいとした上位3段階(TOP3)を集計しました。性・年代で見ても、男女を問わず、また世代を問わず受け入れられていることが分かります。
企業好感度については「Branded Movieをみて、この企業への愛着が湧いたか」への回答(7段階)のうち、そう思うとした上位3段階(TOP3)を集計しました。こちらでも世代を問わず企業好感度が湧いている状況がうかがえます。特に女性の50代以上で多くの人が愛着を感じている結果となりました。
Branded Movieの有効度に関しては、「通常のTVCMと比べて、このようなストーリー性のあるショートフィルム(ブランドムービー)の方が商品に対する好感度は上がると思うか」への回答のうち、そう思うとした上位3段階(TOP3)を集計しました。こちらでも多くの人が「TVCMと比較して愛着が湧く」としており、Branded Movieが生活者の”共感”を通じて商品や企業・団体への愛着をもたらすことが明らかになりました。
これまでの結果から、「Branded Movie」で紡がれるモノガタリが生活者の心に伝わり、商品・サービスの購買意欲だけでなく企業・団体へのロイヤルティをもたらしていることが実証されました。
1,500名の感想コメント×AIからみえるBranded Movieの役割
なぜ「Branded Movie」を視聴した生活者は企業に対して愛着を持つようになったのか。その答えは生活者1,500名が記した感想コメントにありました。不満買取センターの会員1,500名が感想コメントとして記した文章のテキストデータをInsight Tech独自のAIで解析しました。
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・アイタスクラウド
視聴されたBranded Movieのコンセプトにどの程度反応しているのかを文章の内容から文章解析AIを用いてスコアリング。コンセプトに共感するコメントが記されているほど高いスコアとなるロジックを独自に構築しました。
なお、視聴対象となったBranded Movieでは①ファミリー、②プロダクト、③シーン、④ライフ、⑤エモーションの5軸をコンセプトとして設計しています。1,500名の感想コメントの1件1件に対して、軸ごとの共感度を文章解析AIを用いてスコアリングしました。
- プロダクト(シーンに色を添える商品)
- ファミリー(家族との情景や会話)
- シーン(舞台としての生活情景)
- ライフ(登場人物の生き様)
- エモーション(共感する気持ち)
言い換えると、Branded Movieに込めたコンセプトへの”共感スコア”をAIを用いて1,500名の感想コメントを評価した、と言えます。
その結果、驚きの事実が分かったのです。
「企業に対して愛着が湧いた」と回答した生活者の感想コメントを見ると、「企業に対して愛着が湧かなかった」と回答した生活者と比して5軸のコンセプトに“共感”する言及が目立って高いことがAIによって明らかになったのです。
つまり、モノガタリとして表現することで、そこで表現されたコンセプトが伝わり、視聴した生活者のなかで“共感”を生み、商品・サービスへの関心をもたらし、結果として企業へのロイヤルティにつながることが明らかになったと言えるのです。
これが先の7割を超える「購買意欲」「企業愛着度」につながったと考えられます。
「Branded Movie」は、モノガタリのコミュニケーションを通じて、生活者・ユーザーの「共感」をもたらし、商品・サービスを訴求するプロモーションとは異なるマーケティングでの役割を果たすことが実証されました。
生活者の声からモノガタリを紡ぐ 「BRANDED CINEMA VOICE」
生活者の“共感”を生みブランド価値を高めることが実証されたBranded Movie。Insight Techとビジュアルボイスは、生活者の声からモノガタリを紡ぐ「BRANDED CINEMA VOICE」を共同事業として展開しています。
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・株式会社インサイトテック、株式会社ビジュアルボイスと生活者の「声」に応える「想い」を「映像」で届けるBranded Movie 制作事業での協業を開始
本共同事業「BRANDED CINEMA VOICE」では、Insight Techが持つ独自のデータ×AIを活かし、生活者の「声」から人々が感じるインサイト・期待を炙り出し、ビジュアルボイスが持つノウハウ・ネットワークを活かし、これを映像作品として制作・発信します。生活者の「声」を起点にしたモノガタリにより見る人の自分ごと化を促す全く新しい挑戦です。
貴社・貴団体のVisionや理念に込めた想いの映像化はもちろん、新規事業で実現したい世界観の映像化、社会課題解決に向けた挑戦の映像化、人財採用・育成・活躍に向けて大切していることの映像化など、多様なテーマで「声」×「ストーリー」×「映像」で一歩先のマーケティング強化・ブランディングを実現します。
”共感”を軸にした価値共創を伴走します
「BRANDED CINEMA VOICE」にご興味がある方はお気軽に以下より説明資料をダウンロードください。貴社・貴団体にとっての挑戦の具体化に向けて両社担当者がご相談・ご提案させて頂きます。
”共感”を軸にした価値共創・ブランド強化を伴走します。
資料ダウンロード
・「BRANDED CINEMA VOICE」説明資料のダウンロード
おわりに
このレポートが皆さんの企業・団体のブランド強化のお役に立つとともに、より豊かな生活シーンの実現に貢献できれば幸いです。
「声が届く世の中を創る」の実現に向けてInsight Techは生活者の声×AIによる価値創出を目指してまいります。
関連リンク
・株式会社Insight Tech
Company
会社情報2012年6月設立。不満買取センター運営。
マーケティングリサーチを通じ商品・サービス強化・ブランディングを支援。
独自の自然言語処理技術を活用し、
AI(人工知能)モデル構築からシステム開発・運用までをワンストップで提供。
2012年6月設立。不満買取センター運営。 マーケティングリサーチを通じ商品・サービス強化・ブランディングを支援。
独自の自然言語処理技術を活用し、AI(人工知能)モデル構築からシステム開発・運用までをワンストップで提供。