給付金に関する調査レポート

給付金に関する調査レポート

目的

  • 2020 年4月20日、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が閣議決定され、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うため、特別定額給付金事業が実施されることになり、給付対象者 1 人につき 10 万円が給付されることになった。
  • その他、様々な助成金、補助金の制度も進められている。
  • これらの国や自治体、各種団体の対応について、生活者はどのような不満や期待を持っているのだろうか、現状の様子について把握することを目的とする。

アンケート自由回答の分析(ITAS)

単語レベルによる傾向把握が主であったテキストデータ解析よりも、スピーディーに有用なインサイトが抽出できるようになります。

ITASについての詳細は以下HPをご覧ください。
意見タグAI https://lab.insight-tech.co.jp/articles/69/
可視化AI https://lab.insight-tech.co.jp/articles/70
感情分類AI https://lab.insight-tech.co.jp/articles/71

対象者属性( n=3,074 )単位:件数

新型コロナウイルスに関連する補助金や助成金・給付金の申請をしましたか?

  • 新型コロナウイルスに関する補助金や助成金・給付金を「すでに申請した」が男女ともに 90% を超えている。
  • 男性では 3.1% 、女性では 1.3% が「申請はしない」と回答している。

申請した、申請する補助金や助成金・給付金の種類をお知らせください。

  • 特別定額給付金については、「申請した」と「申請する」の合計が男女ともに 98% を超えている。
  • 他の補助金や助成金・給付金については、該当者も少ない為か、「申請した」と「申請する」の合計は非常に低い割合である。

特別定額給付金を申請した、申請する割合について。

  • 世帯年収別で特別定額給付金の申請状況を確認すると、世帯年収によって申請状況にはあまり違いがないことが分かる。
  • どの世帯年収でも非常に高い割合で「申請した」、「申請する」状況である。

特別定額給付金の申請方法をお知らせください。

  • オンラインによる申請は約 10% 、郵送による申請は約 90% 。
  • オンラインによる申請は男性の方が女性よりも 3% 高い。

いつ頃に申請をしましたか?

  • 男女とも 5 月中に 50% 以上が申請を済ませている。
  • また 6 月 1 週目までに 75% 以上が申請を済ませていることが分かる。

特別定額給付金は指定金融機関へ給付されましたか?

  • 6 月 4 週目までに給付されたのは約 60% である。
  • オンラインによる申請は全体の約10%と少ないが、 6月4週目までに給付された割合では、郵送による申請よりも約15%高い状況である。

特別定額給付金の 1 人あたり 10 万円は妥当だと思いますか?

  • 「妥当だと思う」は、男性が 40.6% 、女性が 47.2% 。女性の方が男性よりも 6.6% 高い。
  • 「妥当だと思わない」は、男性が 40.4% 、女性が 29.7% 。男性の方が女性より 10.7% 高い。
  • 「わからない」は、女性の方が男性よりも 4.1% 高い。
  • 男性は 40 代以上で「妥当だと思わない」の割合が高いことが目立つ。
  • 女性は 60 代上で「わからない」の割合が高い。

特別定額給付金は 1 人あたりいくらなら妥当だと思いますか?

  • 妥当だと思わないとした回答者のうち、男性は21万円〜30万円、女性は11万円〜20万円を求める割合が最も高い。
  • また男性では 50 万円以上を求める割合が 12.2% となっている。

特別定額給付金の主な使い道をお知らせください。

  • 男女ともに貯金・預金が約 30% である。次いで飲食費、家賃となっている。
  • 男性の方が女性より 2% 以上高い内容は、趣味、光熱費である。
  • 女性の方が男性より 2% 以上高い内容は、その他である。その他には、家電(エアコン、パソコンなど)、家具といったステイホームや在宅ワークを快適に過ごす為の目的と思われる内容が見られた。

特別定額給付金に関しての不満や意見をお知らせください。

  • 意見タグランキングを確認すると、「給付が遅い」、「申請書の到着が遅い」、「所得・収入が減る」、「給付額が少ない」といった 4 つの不満に大別できる。
  • 申請書の到着が遅く、また給付されるのも遅い。その為、政府や自治体の対応について不満が出ている。
  • また一律10万円給付についても不満が多く、本当に生活に困っている家庭や仕事が無くなり、今後も収入が見込めない家庭など、深刻さに応じた給付額を望む声が見られた。

持続化給付金の上限として中小法人等は200万円、個人事業者等は100万円は 妥当だと思いますか?

  • 「妥当だと思う」は、男性が17.6%、女性が12.0%。男性の方が女性よりも5.6%高い。
  • また「妥当だと思わない」も、男性が36.6%、女性が30.8%と男性の方が女性より5.8%高い。
  • 「わからない」は、女性の方が男性よりも11.4%高い。
  • 男性は40代以上で妥当だと思わないの割合が高いことが目立つ。

なぜ持続型給付金の上限についてそのように思うのですか?

  • 意見タグランキングを確認すると、「会社の規模、状況に関する内容」、「家賃に関する内容」、「給付額に関する内容」、「従業員に関する内容」といった4つの不満に大別できる。
  • 中小法人でも、業種や従業員数など様々である。その為、200万円では全く足りない法人もある。特に都心にオフィスや店舗がある場合、休業中でも高い家賃が発生しており、1回限りの給付では、効果がないという意見がある。
  • 個人事業の場合でも、同様であり、状況に応じた給付を検討するべきという意見が多い。

新型コロナウイルス感染症に関連する補助金や助成金・給付金に関して、政府 の対応スピードをどう思いますか?

  • 男女ともに「遅い」が約80%、特に男性では「かなり遅い」が45.8%である。
  • 男女ともに年代が高い方が、かなり遅いと感じている。

新型コロナウイルス感染症に関連する補助金や助成金・給付金に関して、政府 の対応への不満や意見など。

  • 意見対象部のワードクラウドで確認すると、上位は「対応」、「給付金」、「国民」、「政府」の順となっている。
  • 「対応が遅すぎる」、「給付が遅すぎる」、「アベノマスクは要らなかった、その分、給付額を上乗せして欲しかった」、「諸外国の政府と比べて、対応が遅すぎる」などの意見が見られる。

調査サマリー

アンケート設問一覧

  • Q1:あなたがお住まいの地域をお知らせください。(SA)
  • Q2:あなたは何人でお住まいですか?(SA)
  • Q3:今回の新型コロナウイルス感染症に関連する補助金や助成金・給付金の申請をしましたか?(SA)
  • Q4:あなたの申請した、申請する補助金や助成金・給付金の種類をお知らせください。(MA)
  • Q5:特別定額給付金の申請方法をお知らせください。(SA)
  • Q6:いつ頃に申請をしましたか?(SA)
  • Q7:特別定額給付金は指定金融機関へ給付されましたか?(SA)
  • Q8:特別定額給付金の1人あたり10万円は妥当だと思いますか?(SA)
  • Q9:特別定額給付金は1人あたりいくらなら妥当だと思いますか?(FA)
  • Q10:特別定額給付金の主な使い道をお知らせください。(SA)
  • Q11:特別定額給付金に関しての不満や意見をお知らせください。(FA)
  • Q12:持続化給付金の申請方法をお知らせください。(SA)
  • Q13:いつ頃に申請をしましたか?(SA)
  • Q14:持続化給付金の申請後に差戻はありましたか?(SA)
  • Q15:持続化給付金は指定金融機関へ給付されましたか?(SA)
  • Q16:持続化給付金の上限として中小法人等は200万円、個人事業者等は100万円は妥当だと思いますか?(SA)
  • Q17:なぜ持続型給付金の上限についてそのように思うかお知らせください。(FA)
  • Q18:今回の新型コロナウイルス感染症に関連する補助金や助成金・給付金に関しての政府の対応スピードについてどう思いますか?(SA)
  • Q19:今回の新型コロナウイルス感染症に関連する補助金や助成金・給付金に関しての【政府の対応に関して】不満に思うことや、意見などお知らせください。(FA)
Date
2020.7.15
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2012年6月設立。不満買取センター運営。

マーケティングリサーチを通じ商品・サービス強化・ブランディングを支援。

独自の自然言語処理技術を活用し、

AI(人工知能)モデル構築からシステム開発・運用までをワンストップで提供。

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